2023年上半期(1月-6月)のWin5データからわかる傾向と対策

馬券力をアップさせる豆知識

当ブログの人気企画(ほんまか?)「Win5のデータからわかる傾向と対策」シリーズ第3弾。

今年2023年6月のJRA開催も終わりましたので、今年上半期のWin5データをまとめていきます。

よくある単勝人気からのデータ、騎手のデータは、もちろんのこと、私独自のデータも余すこと無く出してまいりますので、是非参考にしてください。

では、単勝人気から見ていきます。

Win5(2023/01-06)の単勝人気から見た傾向と対策

競馬データソフト、TARGET frontier JVを使うと、Win5のデータも簡単にまとめられ出力できます。

単勝人気に絞って見ていきますと、今年2023年上半期のWin5、単勝1番人気で占められたレースは、最大3頭で、6回のみ。逆に1頭も1番人気が居なかったレースは、3回のみ。

その3回の配当は、

  • 2023年1月15日(822,240円)4人気ー2人気ー5人気ー2人気ー2人気
  • 2023年3月26日(38,485,560円)2人気ー4人気ー7人気ー5人気ー12人気
  • 2023年5月7日(75,313,210円)2人気ー9人気ー5人気ー2人気ー9人気

と大荒れのケースが多く、多点貼りの方か、もしくは穴ばかり買う方でしか拾えないことがほとんどなので、1番人気は、1頭から3頭は抑える方が、より的中に近くなると考えられます。

単勝1番人気から予想し、1頭から3頭までは買い目に入れるのがベター。

とはいえ、余りにも堅い決着ばかり狙うと逆に、的中にも近づかないし、的中しても儲からない。

実際、単勝1番人気と2番人気だけで決着したケースは今年上半期で2回のみで配当は、

  • 2023年1月29日(29,690円)1人気ー1人気ー2人気ー2人気ー1人気
  • 2023年4月16日(52,000円)2人気ー1人気ー2人気ー1人気ー2人気

と堅い配当に収まります。

もっと単勝人気広げて見ていくと、

  • 単勝1番人気から4番人気までの馬が5頭を占めた=8回(29.6%)
  • 単勝1番人気から4番人気までの馬で4頭を占めた=20回(74.1%)

となっており、上位人気から順に検討していくのが妥当と思われます。

超人気薄はどうなっているかというと、

単勝11番人気以下の馬が、1頭入ったのは5回(18.5%)で、2頭はありません。

単勝11番人気以下を完全に消さなくても良いですが、評価は下げるのがベターですね。

ちょっと切り口を変えて、Win1からWin5までで1番人気が来る確率を見てみると

  • Win1で1番人気が勝ったのは、15回(55.5%)
  • Win2で1番人気が勝ったのは、10回(37%)
  • Win3で1番人気が勝ったのは、5回(18.7%)
  • Win4で1番人気が勝ったのは、8回(29.6%)
  • Win5で1番人気が勝ったのは、8回(29.6%)

と断然、単勝1番人気が勝つ確率が高いのが、Win1、そしてWin2、あとは変わらずという流れ。

JRAが仕組んでいるとは思いませんが、いきなりWin1で大穴が来て、ほとんどのWin5erがガックリは、盛り上がりませんもんね。

これは、Win1、Win2の設定がほぼ条件戦であることが理由だと思われます。

このことについては詳しくは後半述べていきます。

Win5(2023/01-06)の人気の和から見た傾向と対策

人気の和とは、Win5でよく使われる指標で、Win5で来た勝ち馬の単勝人気の合計(和)のことです。

今年上半期のWin5の人気の和の最低は7(29,660円)最大は30(38,485,560円)です。

あまり、極端などちらの結果も嬉しくないですよね。

取りやすい人気の和で、配当もそこそこというのが嬉しい。

今年上半期のWin5の人気の和

  • (1-9)5回 配当の平均=37,596円(最小29,690円、最大102,930円)
  • (10-19)15回 配当の平均=780,228円(最小70,530円、最大3,074,250円)
  • (20-)7回 配当の平均=32,283,776円(最小4,848,540円、最大38,485,560円)

出目で見ても、10-19が15回なので、この範囲をもう少し見ていきます

  • 10=2回 配当は99,890円、741,550円
  • 11=2回 同じく70,530円、179,610円
  • 12=2回 276,330円、418,250円
  • 13=3回 587,470円、751,130円、939,220円
  • 14=1回 2,350,070円
  • 15=2回 579,080円、822,240円
  • 17=2回 318,470円、495,340円
  • 19=1回 3,074,250円

和が10でも70万円台、11でも7万円台と幅ありますが、

個人的に、毎回3,000円台の少点数勝負、年間でWin5が56回ありますので、およそ年間投資額が20万円であり、1回の的中で、6桁台の配当は頂きたい!と考えると、

人気の和が19の回の単勝人気は、1人気ー2人気ー4人気ー10人気ー2人気なので、この10番人気の馬が取りづらいでしょう。

また1レースあたりの人気が19÷5=3.8人気と買い目を広げないと穫れない可能性が高くなるので、

人気の和が12ー17くらいまでが、出目の数も多いし、嬉しい配当なのかなと考えられます。

帯封も狙える人気の和ですからね。

Win5(2023/01-06)の騎手から見た傾向と対策

では、2023年1月から6月までのWin5リーディングは以下の通りです。

①川田騎手 13勝

②ルメール騎手 8勝

③戸崎・幸騎手 6勝

⑤菅原・横山和生騎手 5勝

⑦ムルザバエフ・イーガン・岩田望来・西村・横山武史・松山・藤岡康太・浜中・津村・武騎手 4勝

ちなみに、昨年の同時期のWin5リーディングも掲載します。

①岩田康誠・福永騎手 8勝

③横山和生・川田騎手 7勝

⑤鮫島克駿・浜中騎手 6勝

⑦松山・藤岡裕介・田辺・池添・和田騎手 5勝

⑫戸崎・デムーロ・荻野・横山典弘騎手 4勝

昨年同時期のリーディングと比べると、

名実ともに、トップ騎手であった福永騎手の引退というトピックスは、このWin5というゲームに大きな比重を占めることがわかりますね。

また、1年ごと、そして時期ごとに好調な騎手というのがかなり変化しているのもわかります。

時期も関係なしに、勝利数を積み上げるのは、川田騎手。

引退した福永騎手に代わりうるのは誰か?と思っていましたが川田騎手が福永騎手の勝ち分そのまま持って行ってしまった感もします。

そして、横山和生・戸崎・松山・浜中騎手あたりも例年、変わりなく勝利を積み上げてますね。

ルメール騎手が復活。昨年は年初から勝てなくて色々競馬界でも言われてましたしね。

今年ここまで好調なのは幸・菅原・津村騎手。

ここから勝ち星を増やせるのか注目です。

池添騎手は、落馬の影響がまだあるのでしょう。

鮫島克駿騎手が今年は不調です。

Win5リーディングは、年ごと、時期ごとに大きく変化するのであくまで参考程度にする。

但し、例年順調に勝つ川田・横山和生・戸崎・松山・浜中騎手は常にマーク。

このWin5リーディングは、半年、1年間というタームより、もっと長期間で比較しないと傾向が見えないデータのような気がします。

実際、昨年6月まで4勝の戸崎騎手が、ここから爆発的に勝ち続け年間では18勝で1位になるなんて想像つかないじゃないですか?

どの騎手が年間平均どのくらい勝っていて、今このくらいの勝利数だから、その差を埋めるように勝っていくとか…そういう見方が正しいような気がします。

Win5(2022/07-2023/06)の馬柱の着順から見た傾向と対策

さて、ここからが私独自のデータでWin5を斬っていく、一番この記事のお宝データの始まりです。

単勝人気、人気の和、騎手は他の人が語り尽くされたネタでもあり、そういう方の記事やYou Tube見た方が正直詳しいです。

私は「馬は格で走る」と考えている人なので、レースの格を馬柱の成績、つまり前5走の着順と紐づけてデータをこの1年間とってきています。

競馬新聞でも、競馬ソフトでも、1着から3着の馬券内の着順は色が変わっていたり、数字を囲むマークが違っていたりと読み手側にも、わかりやすくしてあります。

馬券内の着順が多い馬ほど人気にもなりやすい。

データを取っていくとなかなかおもしろいことが見えてきたのです。

では、紹介していきます。

過去1年間のWin5の内条件戦で、前5走中、一度も馬券内に来ていない馬が勝ったのは2頭だけ。

その2頭とは、以下の馬たちで

  • 2022年9月25日 中山9R 2勝クラス 木更津特別 勝馬:トーセンヴァンノ
  • 2022年10月2日 中京10R 3勝クラス 白川郷ステークス 勝馬:ヴィアメント

その内、トーセンヴァンノは当時3歳馬で、5走前が格上のGⅠ皐月賞を走っているので、このレースはノーカウント。

実質は、Win5の条件戦で前5走の内、一度も馬券内に来ていない馬が勝ったのは、過去1年で1頭のみです。

これに該当する馬は、ほぼ、切れるデータと言っても過言ではありません。

反面、オープンクラス以上になると、この前5走馬券内に一度も来たことが無い馬の勝利数は8頭。

なぜ、これだけ条件戦とオープンクラスで差があるのか、それは、

オープンクラス以上は、目に見えない格上馬が混じっているから。

です。

条件クラスは、格下の馬が、時折飛び級で参戦することもありますが、基本、勝ち上がったレース、もしくは重賞で2着までに入った際の収得賞金のランクで走るレースが決まります。

だから強い馬が勝ち抜けていき、負けた馬どうしで、その条件を戦っていくシステムなので、明らかな実力馬は必ず人気します。

そのため、前述したように、Win1、Win2はほぼ条件戦が設定されるので、人気通りに収まるケースが多いです。

反面オープンクラスは、条件戦を勝ち上がった馬たちは、収得賞金で出れないレースもありますが、平場のオープン特別でもGⅠでも出走可能です。

つまり出るレースは、基本的に、厩舎側が選べるということです。

GⅠ戦線を戦って、そこでは歯が立たず、着順も二桁が並んでいても、走っているメンバー構成が薄くなるGⅢに出走して、人気薄で勝つことってよくあるじゃないですか?

(因みに私はそういうレースを好んで勝負します)

かつて条件戦でも降級制度と言って、一度そのクラスを勝った馬が4歳になるともう1度出走できる制度がありましたが、オープンクラス以上は、まだ形は違えど、降級制度があるということです。

では、切り口を変えて話を進めてまいります。

昇級する馬がどのくらい、勝率があるのか?なのですが、これもデータを取っておりまして以下のように分類してデータ取りをしています。

  • 前5走の内、昇級前のクラスで1回だけ馬券内に来た馬をN1
  • 前5走の内、昇級前のクラスで2回馬券内に来た馬をN2
  • 前5走の内、昇級前のクラスで3回馬券内に来た馬をN3
  • 前5走の内、昇級前のクラスで4回馬券内に来た馬をN4
  • 前5走の内、昇級前のクラスですべて馬券内に来た馬をN5

そして、条件戦における各データ別の成績は以下の通り。

  • N1の成績【5.4.2.64】勝率6.7%
  • N2の成績【17.17.13.157】勝率8.7%
  • N3の成績【16.18.16.110】勝率10%
  • N4の成績【17.9.4.51】勝率21%
  • N5の成績【6.3.2.14】勝率24%

つまり、

昇級前に馬券内に来る回数が多ければ多いほど、昇級戦を勝ち抜ける可能性が高くなる。

ということです。

オープン以上に関しては、明確にデータが取れてませんので、今回は紹介は致しません。

前述の通り、オープンクラスの馬は、前走リステッド、今回はGⅢ、次走はオープンクラスと、毎回レースの格が変わってしまい、昇級という観点でデータが取れておりません。あしからず。


また、昇級馬の中には、連勝街道を爆進しながら勝ち上がってくる馬もいます。

では、何連勝で止まるのか?気になりますよね。

当ブログの常連さんには有名なデータなのですが、今回初めて訪れる方もいらっしゃいますので、紹介しておきます。

ほとんどの馬が、4連勝でストップ。5連勝以上する馬は歴史的名馬。

実際、この1年間で5連勝した馬はWin5に限定しなくても、1頭だけ。

その馬は、今週の帝王賞にも出走していたプロミストウォリア。

プロミストウォリアの5連勝の内訳は、1勝クラス⇒2勝クラス⇒3勝クラス⇒GⅡ⇒GⅢ。

通常、4連勝する馬は条件戦を順に勝ち上がる馬が大半で、オープンもしくは重賞、そしてGⅠで壁にぶち当たります。

プロミストウォリアは、GⅡからGⅢで格下のレース使って勝ってきているので、論外の馬。

仮に、プロミストウォリアがGⅡ東海ステークスを勝ち、GⅠフェブラリーステークスを使っての5連勝であれば、歴史的名馬で6連勝も可能だったでしょうけど、結果、帝王賞、馬券内にも入れてませんよね。

こういう連勝してくる馬は絶対人気になるので、切れる根拠があるのは、武器になりますよ。


次は、現級クラスでの馬券内成績が、どう影響するかを紹介します。

  • 前5走の内、現級クラスで1回だけ馬券内に来た馬をW1
  • 前5走の内、現級クラスで2回馬券内に来た馬をW2
  • 前5走の内、現級クラスで3回馬券内に来た馬をW3
  • 前5走の内、現級クラスで4回馬券内に来た馬をW4
  • 前5走の内、現級クラスですべて馬券内に来た馬をW5

とデータ分けしました。

まず、条件戦で各データ毎の成績を見ていきます。

  • W1の成績【12.13.15.153】勝率6.2%
  • W2の成績【18.10.14.118】勝率11.3%
  • W3の成績【5.2.7.30】勝率11.4%
  • W4の成績【2.3.2.7】勝率14.3%
  • W5の成績【0.1.0.2】勝率0%

昇級組とは、傾向が変わります。

まず、現級組の方が、昇級組より勝率が下がること。

これは、条件クラスが先程も申し上げた通り、強い馬が先に勝ち抜けしていくことに起因しているものと考えられます。

真に強い馬は、条件クラスを連勝してオープンまで駆け上がっていきます。

そして勝ちきれない馬が、そのクラスに居続けることになります。

その証拠にW5(現級クラスで、前5走すべて馬券内に来た馬)はサンプル数が少なくて参考にならないかも知れませんが、勝利数は0。

よく、Win5では、ピンかパーの馬が良いと言いますが、それをデータ面でも現している現象だと思います。

前5走、現級クラスで一度も馬券内に入らない馬は論外ですが、逆に馬券内に何度も入ってくる馬は人気にはなりますが、クラス勝ち抜けに時間(レース数)がかかる馬は軽視するのがベターだと考えます。

条件戦において、着は拾うけど勝ちきれない馬は、評価を下げる。

Win5って、ある意味単勝馬券なので、常に着を拾って人気するけど勝てない馬って、一番避けたいじゃないですか?

TARGET Frontier JVではクラス別成績がわかるので、クラス別成績での勝率も調べてみようと考えてます。

何戦かかって、そのクラスを勝ち抜けするかのデータを今後集計していく予定です。

オープンクラス以上では、前述の通り、毎レースごとに出走するレースの格が変わり、参考になるデータにはなりませんので、ここでは割愛させていただきます。


最後は、これから3歳クラシック戦線を戦ってきて格上のレースで馬券内に入った馬達が、古馬に混じって条件戦を走るケースが多々あります。

そのような格上のレースで馬券内に入った馬が、どのような成績になるかをまとめました。

  • 前5走の内、今回走るレースより格上のレースで馬券内に1回来た馬をU1
  • 前5走の内、今回走るレースより格上のレースで馬券内に2回以上来た馬をU2

具体例で説明しますと、

例えば、今回のレースが2勝クラスを走っている馬Aが前5走の内、GⅡで3着という成績が1度ある馬はU1。

今回のレースがオープンクラスを走っている馬Bが前5走の内、リステッドで2着、GⅢで勝った場合は、U2。

以上のデータで条件戦、とオープンクラスを分けて成績を出してみます。

(条件戦)

  • U1の成績【12.2.2.28】勝率27.3%
  • U2の成績【1.0.0.1】勝率100%

更に補足すると、このU1、U2、条件戦で1番人気の成績は【9.1.0.1】勝率81.8%と驚異的な数字を叩き出しています。

(オープンクラス)

  • U1の成績【25.24.11.120】勝率12.9%
  • U2の成績【5.5.4.23】勝率13.5%

条件戦ほど、圧倒的な数字は出ませんが、そこそこ数字は出ており、

また人気順で調べると

(オープンクラス)U1の単勝人気順成績

  • 1番人気【8.8.4.10】勝率26.7%
  • 2番人気【8.4.2.13】勝率29.6%
  • 3番人気【0.4.0.10】勝率0%
  • 5番人気【3.1.0.10】勝率21.4%
  • 10番人気【2.1.0.7】勝率20%

紙面の都合上、一部割愛しましたが、1番人気、2番人気の勝率も良いですが、5番人気、そして大穴の10番人気でも勝率20%超えなので、荒れそうなレースでは買う価値あります。

(オープンクラス)U2の単勝人気順成績

  • 1番人気【2.3.3.5】勝率15.4%
  • 2番人気【1.1.0.4】勝率16.7%
  • 3番人気【0.0.1.3】勝率0%
  • 5番人気【2.0.0.2】勝率50%

U2でも、1番、2番人気はそこそこ勝率高く、ここでも不思議と5番人気が好成績。

最後にまとめると、

前走5走内に1回、2回、格上レースで馬券内に来た馬は、

  • 条件線では狙うべき、また単勝1番人気に指示された場合は1点抜きの対象になる。
  • オープンクラス以上では、穴馬候補になり得る。

となります。

この前5走内の馬券内データに関しては引き続き、収集して傾向をお伝えしていきます。

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