単勝と複勝どちらが儲かるのか?

馬券力をアップさせる豆知識

配当は負けが込んでても一発逆転できるくらい爆発的な威力があるけど、的中率が低い3連単から的中率が高いけど、配当が安い複勝まで馬券種には色々あります。

その中で単勝、複勝馬券は、JRAで馬券を購入している人の割合は低いですが、一定数の人気があります。

その理由については、後ほど語るとして、果たしてこの単勝と複勝どちらが儲かるのか?を私の馬券データを元に考えてみたいと思います。

その後、先週行われた重賞のGⅡチューリップ賞、GⅢオーシャンステークス、GⅡ弥生賞のレース回顧と他のレースから次走の狙い目のコーナー。

そして今回の記事のメインテーマである「単勝と複勝のどちらが儲かるか?」の結論から今週からどう馬券を買っていくかを書いていきます。

単勝と複勝のメリット・デメリットと単勝・複勝を選ぶ理由

単勝と複勝のメリット

  • 的中率が高い
  • JRAの控除率が20%と低い
  • 複勝には元返しとなった場合にもJRAの最低保証(110円)が出る
  • 1頭の馬を注目してレースを見るのでレース内容などが記憶に残りやすい
  • 期待値がわかりやすい
  • 馬券購入金額が小さくて済む

単勝と複勝のデメリット

  • 配当が低い
  • オッズの歪みが比較的小さい

単勝と複勝のメリット・デメリットを列挙していきましたが、そのメリット・デメリットについては他のWebサイトでも書かれてあることなので、その内容を細かくは説明しませんが、予想の再現性や、データの活用を考慮に入れると、3連系馬券のように、3頭の組み合わせよりも、1頭だけを見れば良いのが、本当に簡単なのです。(その簡単明瞭な理由は後ほど具体的にデータをお見せして説明します)

そして長期的に見ると、的中率の低い3連単・3連複は連敗が長く続く可能性が高く、メンタルにも影響を及ぼしやすいですし、点数がどうしても多くなるので回収率の面でも不利になります。

150点の3連単で3万円の配当を当てに行く馬券と、20倍の単勝1点の馬券では資金効率を考えても私の場合は単勝に1票を投じたくなります。

長期で見るとJRAからの控除率の差(単勝・複勝20%、3連複25%、3連単27.5%)がボディーブローのようにジワジワ効いてくるはずです。

馬券で生活を生計を立てている方に単勝・複勝で勝負している方が多いと聞きますが、納得できます。

決して単勝・複勝以外の馬券種で勝負している人を否定するものではありません。どの馬券種で勝負するのかは個人の自由と考えてます。この内容はあくまで私個人の意見です。私も実際110円の複勝とか200円の単勝馬券は買う気にはなれません。)

単勝と複勝どちらが儲かるのか?

上記の理由から現在、私は単勝と複勝を中心に、馬連とワイドをサブとして馬券を買ってます。

軸馬として購入した馬の成績を2020年1月からデータ化しておりまして、848頭中、1着が109回、2着が92回、3着が107回、馬券外が497回で勝率が13.54%、回収率が95.13%、複勝率が38.26%、回収率が98.37%と、控除率20%を考慮するとそこそこの成績ですが、回収率が100%を超えず赤字ですし、回収率にそれほど差が無く、単勝と複勝どちらが儲かるかは、はっきりしませんでした。

このように儲けを出すために試行錯誤していたわけでこのブログでもその遍歴は書いておりますが、今年2月からJRAのデータベースソフトであるTARGET frontier JVを導入して以来軸馬の選定方法も変更し、自分の馬券の買い目もいろんな角度から見れるようになりました。

そこで今年2022年2月からの日々の馬券の成績をお見せします。

日別の馬券成績(2022/2ー)

画像の下にグリーンの枠で囲ったものが、2月からの成績の全体像で単勝の回収率が91円(%)で、複勝の回収率が79円(%)となります。

まだサンプル数が99であり、前述の去年からの成績のサンプル数848と明らかに違いますが、全体の成績も単勝回収率が95.13%に対し、91%であり、複勝回収率は98.37%に対し、79%と芳しくありません。

そして、画面の上に、赤枠と青枠で囲っておりますが、こちらが2月からの日別の単勝の回収率、複勝の回収率が出ております。

当然日別で回収率はまるでシーソーのようにギッコンバッタン上下しております。

2月27日、2月20日、2月6日、2月5日は単勝は全く当たらず回収率は0%の日もあれば、2月26日は258%という絶好調の日もあります。

複勝は0は2月6日のみですが、100%を超えたのは、3日間のみであり最高でも2月13日の170%となります。

こうして見ると、単勝は爆発力はあるが、勝率が低いため、成績にばらつきがある。

複勝は、勝率が高いので資金管理面では、必要と思えますが、爆発力が無いので全体の回収率の足を引っ張っている可能性も高いです。

実は、TARGET frontier JVは、様々な切り口でデータを検索できるので、馬券の買い方の改善余地が見えてくるのです。

次に単勝オッズ別の馬券成績をお見せします。

単勝オッズ別馬券成績(2022/2ー)

前にもお見せしたこともある単勝オッズ別の馬券成績なのですが、オッズで区分けするとキレイに見えてくることがあるのです。

赤枠で囲っている単勝4倍から14.9倍までの単勝の回収率が秀逸です。

単勝オッズ15倍以上は単勝は全く当たってませんし、3.9倍未満の馬券も回収率は芳しく無く、実際にも見(ケン)しております。但し、出走前ギリギリに馬券を買うことをせずにまとめて事前に購入することもあり、急激にオッズが下がることもあり仕方無しに3.9倍未満の馬券も買ってしまうこともあります。先週日曜日の阪神最終レースのスズカキンシャサはまさしくそのケース。(スズカキンシャサについては次走の狙い目で詳しく書いてますので是非読んでいってください。)

また、サンプル数が少ないのですが、単勝10倍-14.9倍の回収率が突出してます。

競馬ブログやYou Tubeで、単勝は10倍以上のオッズを狙いましょうと言うのを良く目にするのですが、そのことを証明しているのかも知れません。

複勝の回収率が芳しくないことを書きましたが、単勝3.9倍未満の馬を見(ケン)するのは2月以降に始めたことで、複勝率が、以前の38.26%から33.3%と急降下しており、ご存知の通りオッズが低ければ低いほど、勝率、複勝率とも高くなる傾向に有り、人気馬をスルーしてしまっているのがその原因とも考えられます。

以上の点から私の場合は、サンプル数が99で、15倍以上の単勝オッズの馬を41とおよそ4割買っていますので、単勝オッズ4倍から14.9倍の馬の単勝のみ購入すれば、かなりの回収率の改善が見込めることがわかるのです。

あまり人気薄ばかり買っていても、たまのホームランに助けられるケースはあるにしても、長期的に見ると儲からないというのがわかると思います。

お次は複勝(最低オッズ)ごとの馬券成績もお見せします。

複勝オッズごとの馬券成績(2022/2ー)

これもオッズではっきりしており、青枠で囲んでいる複勝の最低オッズが1.5倍から2.4倍まで回収率が100を超えています。

この複勝の最低オッズ1.5倍から2.4倍というのは、そこそこの人気馬であることが予想され、実際にも1.5倍から1.9倍までの馬たちの単勝の平均オッズが6.5倍、2倍から2.4倍までの馬たちの単勝の平均オッズが9.6倍となってます。

さきほどの単勝オッズと絡めて的中率なども考慮すると

  • 単勝オッズ4倍から9.9倍までの馬は単勝と複勝を合わせて購入するか、もしくは複勝のみ購入する
  • 単勝オッズ10倍から14.9倍までの馬は単勝のみ購入する

という馬券の買い方が導かれます。

ただし、複勝の最低オッズ1.5倍から2.4倍までの欄の単勝回収率を見ると、単勝の回収率が複勝の回収率を上回っております。

オッズが、1.5倍から1.9倍で回収率100%を上回るには、複勝率が6割以上無いと難しいですし、2倍から2.4倍ということは、複勝率が5割以上ないと達成できません。

複勝で儲けるにはかなりの馬券力が必要になるというわけですね。

当然、単勝は複勝より勝率が落ちるので、馬券が当たらない時間も長いということです。

仮に単勝の勝率が10%だとして、必ず10回の内、1回があたるということではありません。

前述の日別の馬券成績でもお見せした通り、1日に一つも当たらないこともザラですし、20回連続、30回連続当たらないケースも想定に入れないといけません。

(かなりの人気薄を購入しているのでこの勝率は仕方ないですけどね。)

その当たらない時間をどう過ごせるか、どう耐えられるのかというその人の性格も、単勝か複勝を選ぶのに必要な項目だと思います。

耐えられなければメンタルにも影響が出て、予想にも支障をきたし、また予想の軸自体も変える可能性もあります。

今回の単勝と複勝どちらが儲かるか?の結論ですが、

長期的な収支を優先できて凹みに耐えられる人は単勝を選ぶ。

あまり儲けは無くても、勝率重視、資金効率重視という方は複勝を選択ということになりますね。

今回軸馬ということで一頭の馬のみでのデータを見て行きましたが、これが3連複、3連単と多くの馬のデータを組み合わせて見なければいけないとなると、自分の馬券の買い方を俯瞰するのがかなり難しいのがお分かりになられたでしょうか?

因みに、これは私が、単にオッズを見て買う、買わないを決めるというわけではありません。

私は「レース展開の不利があった強い馬」という視点で軸馬を選択しており、その軸馬をオッズにより買う、買わないの選択をすれば、より回収率が高まるのではという視点でこの記事を書いております。

これで予想の軸が定まっていなければ、どこをどう修正していいものか、全くわからなくなります。

ギャンブルそのものが好きな方は、別にそこまで考えなくてもいいですが、この記事のタイトルを見て私のブログに遊びに来てくださった方は、競馬を勝ちたい方だと思われます。

競馬で勝ちたいとお思いの方は、馬券種はともかく、まず予想の軸は何でも良いので決めるのがオススメです。

スピード指数とか、血統や、コース実績、あるいは競馬新聞の本命でもいいです。

その時の勘とかではなく、何かある程度根拠があり再現性のある予想の軸を決めることです。

その軸がしっかりしていれば、他の要因を重ね合わせ絞り込みことで、回収率や勝率のアップが見込めます。

この後は先週の重賞のレース回顧です。

GⅡチューリップ賞のレース回顧

このレースは有力馬が3頭出走していました。

GⅠ阪神ジュベナイルフィリーズ勝馬サークルオブライフ、3着ウォーターナビレラ、4着ナミュール。

桜花賞出走に賞金を加算したいナミュールが外から良い脚で差し切って勝ちました。

直線先頭に立ったサウンドビバーチェがフラフラ右に行ったり左に行ったりして、内目を通った馬たちの進路を防いでました。

その中で人気薄の伏兵馬ピンハイが2着に突っ込んできて波乱のレース。

人気サイドの決着でと思ってましたがトライアルレースは各厩舎、騎手も思惑あって気をつけないといけませんね。

賞金が足りている、足らないで仕上げや本気度が違いますから、そこを見極める必要がありました。

今回の上位馬は本番も同じコース、同じ距離なので馬券内には考えないといけないと思います。

GⅢオーシャンステークス レース回顧

このレースは、ファストフォース、デトロイトテソーロ、ビアンフェの3頭の逃げ争いが注目されましたが、内枠のファストフォースの出が悪く、デトロイトテソーロがハナを切るも結局はビアンフェが外から先頭に立ちました。

いつも中段に位置しているジャンダルムが前目にいました。これが勝因ですね。

最後は直線抜け出し、ビアンフェを交わして先頭でゴールイン。

そしてこの前残りのレースを外から鬼脚で来たナランフレグ。よく追い込んできました。

高松宮記念も有力馬の一頭になりそうですが、脚質の性質上馬券の軸にはしづらいタイプですが、逆に人気になりにくいので、馬券的には美味しいのかも…?

GⅡ弥生賞 レース回顧

昨年の朝日フューチャリティーステークス勝馬ドウデュースが一本被りの人気になった弥生賞ですが、勝ったのはアスクビクターモア。

ドウデュースは2着でした。

皐月賞出走に賞金が足りている馬、足りていない馬の差ですよね。

アスクビクターモアは2歳、3歳の芝の新馬戦でのスローペースでの上がり一番タイムの馬に該当しており、更に1勝クラスも同様にスローペースでの上がり一番タイムで差し切り、切れ味がある能力馬。

ドウデュースも新馬戦を同じくスローペースでの上がり一番タイムで勝ちきってます。

前にも書きましたが芝コースの新馬戦や2歳時の未勝利戦はスローペースになりやすく、切れ味のある芝向きの馬を選別するフルイの役割を果たすレースです。

出世する馬はこの勝ち方をしてますので、是非チェックしてみてください。

レースとしては平均ペースであり、強いという印象の馬居ませんでしたね。

弥生賞で3着までに入った馬たちが、今の3歳で確かに有力馬には違いないですが、他にも強い牡馬がいますので、クラシックでこの上位3頭が馬券内に入るのか?…とも思います。

ただ極端なレースをした馬が一頭います。

ロジハービン、デムーロ騎手お得意の出遅れからの捲りで向こう正面で先頭に並びかけましたが直線失速ですが、勝馬とそれほど差のない0.6秒差であり、次走から狙い目です。

他のレースから次走の狙い馬を探す

重賞以外のレースで次に狙える馬を探していきます。

3月6日土曜日のレースからは、中山9Rのアイブランコ

追っかけている馬でもありますが、スローペースの中最速の上がりで3着し、引き続き狙っていきたいですが、人気しているので見(ケン)する可能性高いですね。

中山12Rのアラゴナイト、これも追っかけていて馬券も取らせていただきましたが、道中後方から捲くる競馬をして良い脚を使っていたので、引き続き狙います。

阪神は、9Rのヴェルトハイムも後方から捲って勝馬と着差の無い2着。

この馬も人気するので見(ケン)でしょうけどね。

10Rは2着のシャマル。ハイペースで前崩れの展開を先行しての着順なので価値あります。

12Rは3着のテイエムベンチャーで後方から捲っていい脚を使ってます。

翌7日日曜日のレースからは中山9Rエドノフェリーチェ。追っかけている馬で馬券とったのですが、これも中山競馬場お得意のデムーロパターン。出遅れからの捲りで良い脚使ってます。

でも、出遅れてなかったら勝っていたかも…。単勝15倍もついていて、買っているのに、デムーロ騎手頼みますよ~。

中山12Rのライフレッスンズは、ハイペース前崩れの展開で先行して2着。価値あります。

阪神は最終レースのスズカキンシャサ

馬券を購入したときは単勝オッズ3.8倍くらいだったのが、みるみるオッズが下がって最終2.8倍。

前走も今回もハイペース前崩れの展開を逃げ切りで連勝していますのでかなりこの馬強いです。

昇級しますが軽視は禁物です。

このように、毎週レース回顧して、次の狙い馬を探すのが私の馬券術なのです。

復習と予習を兼ねて当日の予想に時間がかかりませんし、競馬新聞は一切不要。

見ての通りそこそこの勝率と回収率を稼げるのでオススメです。

今週からの馬券の買い方について

競馬で長期的に勝てるように、自分の買い目をデータ化して検証を繰り返しておりますが、今回の記事「単勝と複勝のどちらが儲かるのか?」の結論から今週からの馬券の買い方を考えていきます。

その前に、日別の馬券の成績で先々週まで土曜日が良くて、日曜日が悪かったので、何が原因なのかを探っていきました。

特に成績の悪い2月20日と27日のデータを合わせて単勝オッズで解析してみます。

単勝オッズ別馬券成績(2022/2/20&27)

画像に書き込んでもいますが、的中率の悪い人気薄(単勝オッズ15倍以降)の馬を馬券を購入した23頭の内11頭も買っているということが馬券が散々だった原因です。

その辺りも考慮して3月6日の日曜日は、人気薄を買い目から削除しましたので、ある程度馬券が当たるのは想定に入ってました。(とはいえ単勝は2.8倍一頭しか当ててませんけど)

ちなみに、単勝オッズ4倍から14.9倍に買い目を絞ると2月からの馬券成績全体もこのようになります。

単勝オッズ4〜14.9倍限定馬券成績(2020/2-)

勝率19.6%、複勝率48.2%、単勝回収率156%、複勝回収率112%と自画自賛にはなりますがかなり優秀です。

今の成績が単に上振れている可能性もありますので、このままでは行かない可能性はありますが、オッズについては気をつけて来週も買っていこうと考えてます。

4倍から14.9倍にガチガチ限定とかは考えてません。もう少し余裕を持って20倍未満の馬を中心にセレクトしていきます。

そしてこの勝率で継続できるなら単勝のみ買って行こうかなとは考えてます。

1レースあたり2頭をセレクトしているので、単勝と複勝を買うと複勝2点買いしていることになり、1頭のみしか馬券内に入らなければ2倍以上つかないと結果ガミることになります。

また2頭の馬連、ワイドも併せて馬券買っていますので、それが複勝代わりになるかなとも思っております。

今週からは、「展開で不利があった強い馬」から1レースで2頭をセレクトして単勝4倍から20倍未満の単勝とこの2頭のワイドもしくは馬連1点を買っていきます。

勝率が100%近いのであれば、複勝の1.2倍でも儲けられるし、複利をこの勝率であれば効かせられます。

でも30%なら、張った金額の3.4倍が返って来なければプラスにはなりません。

競馬って全部勝てることが無いので、毎回でなくても、ある程度ガツンと儲けられる日が無いと、お金って増えないものなんですよね。

長期的目線で競馬やっていきます。

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