北野義則さん著「月曜日だ万馬券が獲れる」を参考に、レース展開での不利があった強い馬を見つける、このテーマでの3記事目、ここから「えっ、そんな馬なんで買えるんだ」という人気の盲点になっている馬の選択になってきます
あまり競馬解説者が口にしないあるパターンの実は強い馬の見つけ方です
お楽しみに
人気の盲点になる道中後方から捲った馬
さて、前々回の記事では、スローペースで最速の上がりタイムで差してきた馬、前回の記事では、ハイペースで先行馬総崩れの展開で逃げ、先行して粘った馬を解説して来ました
はっきり言って、このスローペースでの後方待機の不利、ハイペースでの逃げ・先行組の不利、こんなことは語り尽くされています
競馬解説でもよく語られますし、だから人気にもなります
実際、上がりタイムの1番速い馬から3番目までは、JRA−VANではわざわざ、マーカーで色分けしているくらいです
それを見て馬券買っている人も多いのだと思いますし、昨今良く言われるラップタイム理論、しっかり数字に出るので分かりやすい
さて、そこで今回の記事のテーマ、捲る馬です
ダート戦で内枠の砂をかぶるのを嫌う馬に対し騎手が道中下げて後方待機、途中から外目を回って進出、外から差してくるというシーンも見かけますし、道中スローと見て前残りと判断した騎手が一気に捲ったりありますよね
これって、道中で余計に脚を使っているので、直線で力が残っておらずバテてしまうケースもちらほら、仕掛けどころが違うだけでも勝負になったり、ペースや枠が変わることで、馬券圏内になることも多い
しかし、この捲り、数字では表しにくいのです
なので、人気の盲点になりやすい
実際、道中の位置どりが、⑩⑩④③とかなっていても、スローペースで団子状態になっている展開では大して捲っていないことも多いです
なので、私は、上記のような位置どりの馬を見つけたら、レース映像でしっかり検証します
極端に捲った馬が狙い目です
そういう馬は実況アナウンサーがしっかり話してくれます
それくらい目立つ馬をチョイスします
チョイスする基準は、レースのペースに関わらず、勝馬との着差が1.2秒差までの馬です
このレース運びで選択した馬を今後Mパターンの馬と呼びます
※ちなみにMは捲り(まくり)のMです。レースのペースのM(ミディアム)ではありません
Mパターンでの選択例(2020年東風ステークス)
さて、先ほどから人気の盲点、「なぜこの馬買えるんだ」と書いておりますが、競馬お詳しい、好きな方は覚えていますでしょうか、2020年、去年のスワンステークスの勝馬カツジを取り上げます
11番人気、単勝万馬券、14,370円、まさしく「なぜ、こんな馬買えるの?」でしょ
G2、ニュージーランドトロフィーを勝ったとはいえ、近走がグダグダ、京都コースが得意くらいしか買う材料ないよとお思いかもしれませんが、そうではありませんでした
その材料は、スワンステークスの5レース前である東風ステークスにありました
この時のレース結果を見てみます
このレースでカツジは勝馬と0.6秒差の6着、勝馬と1.2秒差という足切り基準はクリアしています
レースの位置どりは⑧⑥②−⑥道中徐々に進出し、4コーナー2番手、直線も後続の馬に差されましたが、良く粘ってました
そこでチョイスしましたが、私が参考にしている書籍「月曜日だ万馬券が獲れる」の著者北野さんは、チョイスした馬が3戦馬券にならなかったら、その馬を選択から外すと書いておりますが、私の場合はそれは勿体無いので、とことん追っかけるようにしています
ただし、カツジの東風ステークス後の戦績は以下の通り
8着→10着→16着、3ヶ月の休養を挟んで、9着、そして次がスワンステークスです
買えませんよね(笑)
ただし、この馬が京都競馬場でしか勝ち鞍がなく、この開催で京都競馬場で改修工事に入り長期間開催が無い中、全く良い成績の無い芝1200Mのオパールステークスを使っているところが、厩舎の勝負度合いが見えるのです
「えっ、何が????!!!」ですよね(笑)
これ覚えておいてください
馬は賢いのですが、前のレース、どんな距離を走ったのかは覚えていないということを
馬は記憶力がいいので、前のレースのペース通り走るそうです
つまり敢えて短いところを使うことで、速いペースで走ることを覚えます
次のレースで距離延長した時は、自然と先行できるということです
これは逃げ馬不在の時に、どの馬が逃げるのかを見分けるのにも使えます
以前の記事にも書きましたが競馬は基本、先行馬が有利です
なので、こういう前走短い距離を使って、次走距離延長、得意距離のレースの馬は要注意です
厩舎の勝負度合いが高いです
実際スワンステークスではカツジは逃げて、そのまま勝ちました
こういう豆知識というのも、馬券力アップに必要ですので、今後記事にしていきますのでお楽しみに
展開を軸に競馬を考えると、いろんなことが見えてきます
なので、この展開での不利があった強い馬を見つける作業を続けることで競馬を見る力も養われていきます
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